このミステリーがすごい大賞 文庫グランプリを獲った『一次元の挿し木』を読み終えました。
4年前に失踪した妹を探している、悠は、インドのヒマラヤ山脈中にある湖から持ち帰った人骨のDNA鑑定の依頼を受ける。
なんと、その200年前の人骨のDNAが失踪中の妹、紫陽、と合致した。
その人骨に関わった人々は命を落とし、骨も盗まれる。
父の会社とオカルトととも思える宗教団体との関係は?「ちゃぽん。」不穏な音とともに、悠に忍び寄る恐怖。謎を解き、妹を探し出そうとする悠には想像もできないような、事実が待っていた。
なんとも魅力的なあらすじに引き寄せられるようにして、読み始めたら最後まで一気読みしたい作品でした。
ワシントン・ポー・シリーズが今年ダントツで一番のお気に入りでしたが、それに引き続き、一次元の挿し木も私好みな重ためなストーリーでした。
- 200年前の人骨が失踪した妹のDNAと一致した?
- 研究者たちの夢、喜び、そして...
- DNAをめぐるミステリーに加え、過去に人骨の研究に関わった人たちが次々に命を落とす。
- 謎が謎をよび、命の危険にさらされる恐怖
- そして、最後に明かされる真実とは?
メインの登場人物たちに惹かれ、手を止めるのが惜しくなる、最後の謎が解けるまで一気読みしたいミステリーです!
一次元の挿し木
- 松下 龍之介 (著)
- 384ページ
- 発売日:2025年2月5日
- 読書期間:2025年6月5~7日
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1番気になる謎は読者が解決できるように開示されているので、この話難しい…。となるのではなく、「こうなんじゃない?」と、読者も考えながら読めるのが飽きのこない理由かもしれません。
研究者が多く出てきて難しい会話、先の読めない会話で、飽きるかも…?と思いながら読み進めていましたが、DNAの合致という最大の謎は、登場人物の会話+本のタイトルで解けるようになっています。
超文系の私でも「解けた〜!」な、このお話。ミステリーとしてどんでん返しとか、難しいことなんてないんじゃない?と思わせてくれる展開で大興奮でした。
でも、それだけじゃないのがこの本の魅力。
そこからは、ジェットコースターのような疾走感と恐怖が待っています。あー、私が「解けた!」と喜んでたのは、作者がそう作り込んでたんや。と、気付かされました。
謎が解けたあとにわかる、悠の家族の秘密やスリリングな展開。
謎が謎を呼ぶ...重ためな空気感で進むお話。
自分たちの研究のため!と、自己中心的な研究者メンバーたちの過去に相反して、家族の優しさや愛情も感じられるお話でした。
研究者ばかりがいて、賢い人たちの会話!なんだけど、会話の端々も気をつけて読んでいると、なんとなく見えてくるところがあるので、自分もストーリーに関われているようで楽しめました。
ブログを書こうとこの本を探してみたんですが、見つかりません。どこ行ったんだろう…。今週末、必死に探してみます。
